防弾プレート対拳銃弾

Test of Bulletproof Plate vs Pistol Bullet


防弾ベスト(防弾チョッキ)用のインナープレートへ拳銃弾を当てる検証を行った。鋼板の厚さは2.3mm、ラバーコーティングを含めて6mm、幅25cmの高さ30cm、重量1.53kg。防弾性能を表すNIJ規格はレベル3A(※販売時のラベルには3と表記)。


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写真:Ballistic Resistance NIJ Standard ⅢA Plate


試射するのは自動式拳銃を二挺、先ずは.30口径のトカレフ。弾薬は7.62x25mmで、弾頭形状は丸いラウンドノーズ、重量は85gr。


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写真:First Shot is Tokarev TT-33


次に.22口径のファイブセブン。弾薬は5.7x28mmで、弾頭形状は尖ったスパイアポイント、重量は40gr。


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写真:Second Shot is FN Five-seveN


共に強化された特殊な弾芯ではなく、一般流通する鉛弾芯のフルメタルジャケット弾薬を使用する。


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写真:7.62x25mm and 5.7x28mm Full Metal Jacket


では実際の動画で確認してみよう。プレートまでの射撃距離は10ヤード(約9m)程度だ。


動画:Bulletproof Plate Pistol Shooting Test


写真左上の弾痕がトカレフ、右下がファイブセブン。着弾時に潰れ砕けた弾丸がプレート表面の素材を激しく裂いた。中心には弾頭形状の違いが痕にくっきりと出ている。


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写真:Left is Tokarev and Right is Five-seveN


裏返して、右上がトカレフ、左下がファイブセブン。何れも凹み(膨らみ)は数ミリで、貫通にはまだ多くのエネルギーを要しそうだ。こちらでも弾頭の差が見て取れ、重量が半分ながらより高速である5.7x28mmが健闘を見せた。


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写真:Left is Five-seveN and Right is Tokarev


ラバー材を突き進み埋もれていた弾丸の破片をピンセットで出来る限り摘出した。写真はクローズアップして撮影しているが、大きい物でも全長は5mm位しかない。元から厚みの薄い銅のジャケット(被甲)と変わらない程に鉛も薄く潰れ無数の刃となった。


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写真:Bullet that was Removed from the Plate


高速弾薬の二挺を止めたことで、検証プレートが3Aの(以上の)防弾性能を有しているのはまず間違いないだろう。次回はライフルを用いて、ラベル表記であるレベル3の正誤を検証する予定だ。



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